わが家の老犬君

わが家には、15歳になる小型犬がいます。7歳まで妹が飼っていた犬ですが、7歳以降血尿がでたり病院通いが多くなり、仕事の不規則な妹では飼いきれなくなり私が飼うことにしました。小さいころから遊びに来ていたので私にも主人にもとてもなついています。実は妹とその犬は、あまりうまく関係が築いていませんでした。ある程度規則正しい生活でないと、犬猫もリズムができずに精神的に不安定になる場合があると、新聞のコラムでも読みました。

妹は可愛がっているつもりでも、留守番が多くしつけが厳しい妹に犬はとても不満だったようで、仕返し的に部屋におしっこでマーキングするようになりました。そうするとますますゲージでの生活が長くなり、ある日その犬を預かった時には、犬の目つきが少し変で、散歩が大好きだったのにろくに歩きもしなくなり、完全に鬱の状態でした。これはまずいと主人と話をして、2週間うちで預かり、2週間は妹へ返すという繰り返し生活を数か月しました。妹にもプライドがあり自分が飼いきれなかったと認めたくないので、犬がどうであろうと自分で飼うと言い張る可能性が高かったので、うちの主人の癒しに犬を貸してほしいと頼む形で、2週間ずつ行ったり来たりでなんとか犬の鬱を治せないかと思ったのでした。

2週間うちで預かって、妹の家へ帰す日はつらいものでした。犬がいなくて寂しくてつらいのではなく、妹の家へ連れていくと、犬がとても悲しい顔をするのです。その顔を見るのがつらかったです。けれど、そんな2週間おきの生活を半年以上続けていたあたりで、犬をうちで飼った方がよい状況に変わり、犬は晴れてわが家で老後を過ごすことになりました。

妹の家では、部屋でのマーキングがひどく、小さなゲージ暮らしでしたが、うちでゲージなしで自由にさせても、マーキングすることなく決められたトイレシート以外で、粗相することはありませんでした。ずっとアパートやマンションで飼われていたのが、わが家は古い一軒家なので当然ながら地面が近く土のにおいがし、道路を行き交う人や、郵便局員さんに吠えるという犬らしい生活が始まると、犬の鬱は治りました。散歩も積極的に行こうという意思表示もするようになり、近所の犬好きの方も、以前とは目つきが変わったと言っていました。

そんなうちの愛犬も、15歳になりました。小型犬は心臓が悪くなるから7歳を超えたら心臓の定期診断を受けるようペットショップの方に言われていましたが、その定期診断で判明し薬を飲むようになり数年が経過し、天気が悪いと肺に水がたまりやすくなり頻繁に病院へ通っています。

犬も立派な家族です。家族が健康で一緒に暮らせることこそが幸せなのだと感じる今日この頃です。